【2026年現地ルポ】「存在しないはずの街」が放つ熱狂——東京・9 丁目エリアに若者と新世代クリエイターが集結する理由
整然と区画整理された8丁目までの整格な都市構造。そのすぐ目と鼻の先、旧高速道路の高架下や暗渠沿いに連なる一角は、長らく「エアポケット」のような存在だった。だが2026年の現在、ここが若いアーティストや飲食起業家たちの聖地へと様変わりしている。
「綺麗に舗装された商業施設にはない『自由な余白』がここにはある」。そう語るのは、今年3月に高架下の元倉庫を改装してヴィンテージセレクトショップを開いた30代のオーナーだ。固定賃料の跳ね上がる周辺エリアを避け、あえてこの境界領域に拠点を作る動きが波及。気づけば、感度の高い若者たちが夜な夜な集うハブが形成されていた。