姿消す国母リ・ソルチュの真相、愛娘ジュエ台頭と平壌の権力構造

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時間を少し巻き戻してみよう。リ・ソルチュ氏はもともと、名門・銀河水管弦楽団で歌手として活躍していた人物だ。金正恩(キム・ジョンウン)総書記の妻として2012年に公表された当時、その存在は異例ずくめだった。先代の金正日時代、最高指導者の妻が公の場に同席することなどあり得なかったからだ。

ディオール風のハンドバッグを抱え、パステルカラーのスーツを着こなす彼女は、独裁政権の「脱・野蛮化」をアピールする絶好のアイコンだった。「尊敬するリ・ソルチュ女史」という公式称号まで獲得し、夫の隣で微笑む姿は、国内の若い世代や対外的な視線を意識したブランディングの要だったのだ。

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