発祥も米も全く別物!ドリアとリゾットの決定的な違いを徹底解剖
最大の違いは、そもそも生まれた国が根本から異なる点にある。ドリアはヨーロッパ生まれの料理と思われがちだが、実は正真正銘、日本発祥の洋食だ。昭和初期、横浜のホテルニューグランドで初代総料理長を務めたスイス人シェフ、サリー・ワイルが、体調を崩した外国人客のために「喉越しの良い栄養満点の一皿を」と即興で考案したのが始まりである。日本人のもてなしの心と西洋の技法が融合した奇跡の傑作と言っていい。
対するリゾットは、数百年の歴史を誇る伝統的な本場イタリア料理の代表格だ。特に稲作が盛んなポー川流域など北イタリアで発展し、サフランの黄金色がまぶしいリゾット・アッラ・ミラネーゼをはじめ、郷土の風土や季節の恵みをダイレクトに吸い込ませる主食として愛されてきた。歴史の重みと風土が生んだイタリアの誇り、それがリゾットの根源だ。