【直撃取材】T-Bolan35周年、森友嵐士が辿り着いた「声の境地」と絶望の先に見えた光
2009年、気が遠くなるようなリハビリを経て、奇跡的に歌声を取り戻した。しかし、戻ってきたのは当時の声そのものではなかった。苦難を乗り越えた者だけが宿すことのできる、豊かな倍音と圧倒的な説得力を秘めた「新しい声」だったのだ。
声を失った14年間は無駄ではなかった。完璧な歌唱技術を超えた先にある、「言葉の重み」を表現する術を彼は手に入れた。一音一音に魂を吹き込むような現在のボーカルスタイルは、聴き手の孤独や痛みに寄り添い、静かに背中を押してくれる。