元劇団四季・飯田洋輔が拓く新境地!魂揺さぶる圧倒的歌声の真髄
舞台の幕が上がると同時に、劇場の空気を一変させる。その天賦の才を決定づけたのは、劇団四季での輝かしいキャリアだった。『キャッツ』のオールドデュトロノミーで見せた包容力溢れる荘厳な低音、『美女と野獣』のビーストが放つ荒々しくも孤独な咆哮。役柄の魂をそのまま声に変換する卓越した技巧は、早くから演劇界で高く評価されていた。
なかでも『オペラ座の怪人』のファントム役は、彼の真骨頂と呼ぶにふさわしい。怪人の醜悪なエゴと純粋な愛の渇望を、劇的なダイナミクスで歌い上げ、客席を狂気と陶酔の渦へと巻き込んだ。さらに『ノートルダムの鐘』フロロー役で見せた、厳格な聖職者が禁断の欲望に堕ちていく心理描写は、観客の心に爪痕を残すほどの凄惨な美しさを湛えていた。四季という最高峰の環境で培われたドラマツルギーは、現在の彼の骨格を強固に支えている。