熊本博物館の知られざる裏側公開!最新展示と非公開エリアの全貌
厚さ数十センチの防火防湿扉が開くと、外の喧騒が嘘のように消え去った。普段は学芸員や限られた研究者しか立ち入ることが許されない地下収蔵エリアだ。棚一面に整然と並ぶ収蔵箱には、熊本の大地が数億年かけて蓄積してきた地質標本から近世の古文書までが息づいている。
大規模な改修を経て整えられた環境は、日本の博物館運営・文化財保存業における一つの到達点と言っていい。大地震の教訓を決して風化させないという執念が、免震台座の構造一つひとつに宿る。「展示されているものはコレクションの氷山の一角にすぎません」。案内してくれた担当者の言葉どおり、非公開エリアには修復を待つ貴重な資料や、将来の研究を見据えて保管される未整理の化石群がぎっしりと詰まっていた。