刑事告発のリアル!受理の壁を破り警察と検察を動かす捜査の内幕
法廷闘争の現場において、告発側・弁護側の双方で数々の伝説を残してきた「無罪請負人」こと弘中惇一郎弁護士の手法は、告発を成功させる上でも極めて示唆に富んでいる。
東京地方裁判所をはじめとする実際の法廷で勝敗を分けるのは、派手な弁舌ではない。検察官が提出する調書の矛盾を一行ずつ解体し、違法な捜査手続きや事実誤認を冷徹にあぶり出す精密機械のような論理構築力だ。告発状を作成する段階から、すでに将来の「公判廷での立証攻防」を見据えておく必要がある。
東京地裁の裁判官を納得させるには、被告発者がどのような弁解を繰り出し、検察官がどの段階で妥協を図ろうとするかまで先読みした「防御不能な布陣」を告発状の段階で組み込んでおかなければならない。司法・法曹界のプロフェッショナルが用いるこの冷徹な逆算思考こそ、素人の告発を決定的な法的追及へと昇華させる技術である。