ゴッホ『ひまわり』全7作の謎を解剖!日本にある本物と芦屋の悲劇

話題沸騰中の ゴッホ『ひまわり』全7作の謎を解剖!日本にある本物と芦屋の悲劇について、主要な情報を整理して公開しています。

ゴッホが「ひまわり」をモチーフにし始めたのは、1886年から1888年に滞在したパリ時代からです。ただし、この時期に描かれたのは地面に置かれたり切り取られたりした数本のひまわりでした。今日私たちが広く知る「花瓶に挿されたひまわり」の連作は、1888年から1889年にかけて南仏のアルルで集中的に描かれた全7作品を指します。

この7作は、制作時期によって「初期の4点(プロトタイプ)」と、ゴッホ自身が気に入って制作した「レプリカ(反復作品)3点」に大別されます。本数や背景の色彩構成には明確なバリエーションが存在します。

1作目はターコイズブルーの背景に3本のひまわりが配された個人蔵の作品。2作目はロイヤルブルーの背景に5本のひまわりが描かれ、後に日本へ渡ったものの惜しくも焼失した作品です。3作目はグリーンがかった背景に12本が描かれたノイエ・ピナコテーク所蔵(ミュンヘン)の作品、4作目はイエローの背景に15本が咲き誇るロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵の傑作です。

その後、ゴッホは自らアレンジを加えた再制作に取り組み、15本のバージョンを基にした作品がファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)、SOMPO美術館(東京)、12本のバージョンがフィラデルフィア美術館(アメリカ)に収蔵されています。それぞれ花弁のしおれ具合や筆のストローク、署名の有無に繊細な違いが宿っており、画家の心情の移ろいを克明に物語っています。

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