スクリーンを魅了する「エロい女」役の裏側と今観るべき話題作
裏風俗の裏ビデオ鑑賞会という極限のシチュエーションを描いた『愛のうずまき』もまた、官能表現の概念を打ち破った傑作だ。三浦大輔監督が描く、見知らぬ男女が織りなす一夜の欲望劇は、従来の王道恋愛ドラマが持つ甘さを微塵も感じさせない。
本作で描かれたのは、滑稽で、惨めで、それでも愛おしい人間の生々しい本能だ。日本映画監督協会のシンポジウムなどでも議論されるように、表現の自由とリアリズムの追及はいかに両立されるべきか。人間の滑稽さと愛おしさを曝け出す演技は、観客に強烈な没入感とカタルシスをもたらした。