宿敵の密約「創共協定」の全貌と現代政界を揺るがす水面下の激震
歴史的な融和路線は長くは続かなかった。協定の存在が公になると、創価学会を支持母体とする公明党の内部から猛烈な反発が巻き起こる。政党としての独自性とアイデンティティが根底から揺らぐとの危機感からだった。
さらに事態を決定的に破綻させたのが、のちに発覚する「宮本顕治宅盗聴事件」である。日本共産党幹部の私邸に盗聴器が仕掛けられていたスキャンダルは法廷闘争へと発展し、両者の信頼関係は完全に瓦解。奇跡と呼ばれた「創共協定」は、わずか数年で事実上の死文書と化し、宿敵同士の冷戦は以前にも増して先鋭化した。