シンチバック通し方の決定版!針抜きジーンズを傷めず固定する極意
かつて鉱夫や労働者たちの身体を支えたワークパンツにおいて、ウエスト調整の主役はベルトではなく背面の金具だった。創業者リーヴァイ・ストラウスが提案した無骨な仕立ては、過酷な労働環境に耐えうる堅牢さの象徴だ。とりわけ鋭利な針を生地に突き刺して固定する「針抜きバックル」は、ミリ単位でウエストを調整できる革新的なディテールとして普及した。
時代の変化とともにベルト穴に通すタイプやバリのない形状へと移行したが、1930年代以前の意匠を再現したレプリカやヴィンテージ・ワークウェアにおいては、今なおこの針抜き構造が大きな見せ場となっている。金具一つの取扱い方次第で、服が辿ってきた歴史の重みが指先へと伝わる。