食卓の魚に潜む闇!『サカナとヤクザ』が暴く密漁ビジネスの真相

食卓の魚に潜む闇!『サカナとヤクザ』が暴く密漁ビジネスの真相にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

アワビと並び、本作で最もスリリングに暴かれるのが、ウナギの稚魚であるシラスウナギの密輸・密流通ルートです。1キロあたり数百万円、時には金(ゴールド)と同等の価格で取引されることから「白いダイヤ」と呼ばれるシラスウナギは、完全養殖が商業化されていないため、天然の稚魚を獲って育てるしかありません。

鈴木氏が突き止めたのは、日本、台湾、香港をまたぐ巧妙な国際密輸スキームでした。台湾ではシラスウナギの輸出が原則禁止されていますが、密輸業者は香港を経由させることで合法的な取引に見せかけ、日本国内の養鰻業者へと売りさばきます。香港にはシラスウナギがほぼ生息していないにもかかわらず、なぜか日本へ大量のシラスウナギが「香港産」として正規輸入されていた怪異の裏には、裏社会と結託したブローカーの暗躍がありました。

国内の河口部で行われるシラスウナギ漁でも、暴力団関係者が元締めとなり、無許可の漁師から現金を手に買い集める闇取引が常態化しています。私たちが土用の丑の日に食べるうな重の多くが、こうした出所不明の闇ルートを経由した稚魚によって支えられているという事実は、読者に強烈な罪悪感と問題意識を突きつけます。

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