一万坪の庭園と極上源泉!箱根湯本「吉池旅館」の秘話と滞在術
吉池旅館の真骨頂とも言えるのが、敷地内に静かに佇む「旧岩崎家別邸 対仙荘」の存在だ。この建造物は、三菱財閥の礎を築いた岩崎彌太郎の一族ゆかりの建築であり、昭和初期の貴重な和風建築様式を今に留めている。現在は登録有形文化財としても指定されており、建築史の観点からも極めて高い価値を誇る。
重厚な木造の造作、静かに光を反射する畳、そして窓越しに見える庭園の木々。対仙荘の廊下を歩くと、かつて日本の近代化を支えたリーダーたちがここでどのような思索にふけり、どのような景色を眺めていたのかに思いを巡らせずにはいられない。歴史的建造物としての価値を損なうことなく維持・継承している点も、この旅館が単なるリゾートではない証左と言える。