若山富三郎の死因に迫る最期の真相|急性心不全と勝新太郎の慟哭
公式発表された死因は急性心不全だが、その背景には長年にわたる過酷な生活習慣と持病の悪化が存在していた。若山富三郎は豪快な性格そのままに、無類の愛煙家であり、肉料理を好む偏った食生活を何十年も続けていたことで知られる。さらに晩年は糖尿病や高血圧を患っており、血管系には極めて大きな負担が蓄積していた。
銀幕で見せる超人的なアクションを維持するため、徹底的な筋力トレーニングを自らに課す一方で、内臓のケアは後回しになりがちだった。完璧主義者ゆえに、体調不良を周囲に悟られることを極端に嫌い、主治医からの警告を押し切って仕事を優先させる日々。最期まで弱音を吐かず、「生涯現役の表現者」であり続けた代償が、突発的な心疾患という形で現れてしまったのである。遺言めいた言葉を遺す暇すらない、あまりにも潔く、そして切ない最期だった。