リメイクシート下地マステは本当に安全?賃貸壁紙の原状回復と真実
「マスキングテープを貼った上からリメイクシートを貼れば絶対に安心」という言説は、半分正しく、半分は危険を孕んでいます。マスキングテープは本来、塗装時の養生や仮止めを目的に作られたものであり、年単位の長期接着を想定していません。長期間貼り続けることでアクリル系粘着剤が化学変化を起こし、壁紙の表面と一体化してしまうケースが多発しています。
特に日本の賃貸住宅で広く使われている塩化ビニール製のエンボス壁紙(凹凸のあるクロス)は、可塑剤と呼ばれる成分を含んでおり、これがテープの糊を溶かしてベタつきや変色を引き起こす原因になります。また、気密性の高い部屋で壁紙とテープの間に湿気がこもると、内部で結露が発生してカビが繁殖する事例も確認されています。壁紙を傷めない下地処理を成立させるためには、目立たない場所での24時間テスト施工と、部屋の湿度環境の見極めが欠かせません。