R&Bとソウルの違いとは?歴史・名盤・見分け方を音楽記者が徹底解説

R&Bとソウルの違いとは?歴史・名盤・見分け方を音楽記者が徹底解説について押さえておきたい 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

1960年代に入ると、ソウルは公民権運動の高まりとともに黒人社会の連帯と主張を象徴する音楽となり、主に2つの対照的な名門レーベルによって黄金時代を迎えます。

ひとつは、デトロイトでベリー・ゴーディ・ジュニアが設立した「モータウン(Motown)」です。「若いアメリカのサウンド」を掲げたモータウンは、白人のポップス市場にも受け入れられるよう、洗練されたストリングスアレンジやキャッチーなタンバリンのリズム、整然としたコーラスワークを徹底しました。スプリームスやジャクソン5、スティーヴィー・ワンダー、そして後に社会派の名盤『What's Going On』を世に放つマーヴィン・ゲイらがその代表格です。

もうひとつが、テネシー州メンフィスを拠点とした「スタックス・レコード(Stax Records)」に代表されるサザン・ソウル(ディープ・ソウル)です。モータウンの都会的な洗練に対し、スタックスはブルースやゴスペルの土臭さをそのまま残した生々しいホーンセクションと、重厚なリズムセクションが特徴でした。オーティス・レディングやアレサ・フランクリン(彼女はアトランティック録音ですがサザン・ソウルの精神を色濃く体現)の歌声は、絞り出すようなシャウトで聴き手の胸を打つ、まさにソウルの象徴と言えます。

この「洗練のノーザン(モータウン)」と「情念のサザン(スタックス)」の対比を知るだけでも、ソウル名盤の聴きどころは一段と鮮明になります。

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