狂気すら漂う異彩――岡田准一の「20代」が現在の日本エンタメ界に与えた衝撃
岡田准一という表現者のキャリアにおいて、27歳で主演を務めたドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』は最大のターニングポイントと言っていい。要人警護のプロフェッショナルとして、一瞬の隙も許さない凄烈な肉体表現。
この作品をきっかけに、彼はカリや修斗、ジークンドーといった実戦的格闘技の世界へ深く潜り込んでいく。スタントマン任せにするのではなく、本物の武術家としての身体性を自らの肉体に染み込ませること。吹き替えなしで修羅場を演じきる彼の代名詞的スタイルは、この20代後半のストイックすぎる訓練によって産声を上げた。