なぜ「このわざとらしいメロン味」は伝説に?吹き替えが生んだ奇跡
このセリフの出処は、2007年に公開されたメガヒット映画『スパイダーマン3』だ。記憶喪失に陥ったピーター・パーカーの親友であり宿敵、ハリー・オズボーンがヒロインのメリー・ジェーン(MJ)とパイを食べる場面でこの言葉は飛び出す。
記憶を失い、かつての無邪気さを取り戻したハリーは、MJが差し出したパイを口にして無邪気に微笑む。シリアスな復讐劇が続く作中において、束の間の平和と歪んだ幸福感が漂う極めて重要なシチュエーションだ。実力派俳優ジェームズ・フランコが魅せる切なくも怪しげな表情と相まって、観客の心に強く焼き付く名シーンとなった。
だが、作中で二人が口にしているのはメロンパイではなく、どう見てもイチゴのパイなのだ。見た目と発言の食い違いが生むシュールな違和感こそが、ファンの間で長年ネタにされ続ける最大の理由である。