プロ直伝の鉋研ぎ術!裏直しから角度維持まで吸い付く刃を作る
日本の刃物文化において、伝説の名工として語り継がれるのが千代鶴是秀だ。彼の遺した道具づくりへの美学は、単なる実用品の域を超え、精神性と機能美の融合として現代の職人たちに多大な影響を与え続けている。
さらに歴史を振り返れば、伝説的な宮大工・小川三夫氏らが主導した薬師寺再建プロジェクトにおいて、古代建築を支える圧倒的な木工技術が次世代へと引き継がれた。数千年の時を超える木造建築を修復・再建するためには、刃物の切れ味が木材の耐久性に直結する。刃研ぎの精度ひとつで木材への水の浸透率が変わり、建築物の寿命すら左右するという事実は、伝統工芸・木工技術の奥深さを力強く物語っている。