歴史遺産か心霊スポットか?旧笹子隧道が語る崩落事故と恐怖の真実
惨劇から歳月が経過した現在も、遺族たちの深い傷癒えることはない。NHKが長年にわたり取材を重ねて放送したドキュメンタリー番組群は、奪われた家族の無念と、安全対策の風化に抗い続ける遺族たちの闘いを克明に記録している。真実の解明と企業の責任追及を求めて法廷に立ち続けた遺族たちの言葉は、観る者の胸を強く揺さぶる。
ドキュメンタリーが描き出すのは、時間が経過するにつれて組織の記憶や世間の関心が薄れていくことに対する強い危機感だ。日本全国で老朽化する橋やトンネルが激増している現代において、笹子の犠牲を単なる過去の事故として片付けてはならないという教訓は、今なお極めて重い。