ハマトラの象徴「横浜元町フクゾー」が世代を超えて愛され続ける理由
1970年代後半、女性ファッション誌『JJ』の誌面をきっかけに爆発的な人気を獲得したのが「ハマトラファッション」です。フェリス女学院大学をはじめとする横浜山手エリアのお嬢様大学生の通学スタイルが発端となり、全国の若者たちへ瞬く間に波及しました。アメリカ西海岸のアイビールックをベースにしつつ、港町・横浜ならではの上品で清潔感あふれるカジュアルスタイルがその真髄です。
このブームを決定づけたのが、いわゆる「ハマトラ三種の神器」と呼ばれる必須アイテムの組み合わせでした。
- フクゾー洋品店のトップス:ポロシャツやカーディガン、トレーナーなど清潔感のあるウェア
- ミハマシューズのカッターシューズ:歩きやすくエレガントなフラット・ローヒール靴
- キタムラバッグのハンドバッグ:「K」のマークが刻まれた上質なレザーバッグ
これら元町発祥の3ブランドを身にまとうことが、当時の女性たちにとって最大のステータスであり、洗練されたお洒落の代名詞となったのです。ハマトラブームの歴史は単なる一時的な流行にとどまらず、日本のトラディショナルカジュアルを定義づける重要な転換点となりました。