『フランケン・ふらん』が放つ狂気!トラウマ医療怪作の結末と真実
物語の中心に君臨する斑木ふらんのキャラクター設定は、極めて緻密に構築されています。稀代のマッドサイエンティストである斑木博士の手によって生み出された人造人間でありながら、彼女自身には悪意やサディズムが一切ありません。純粋無垢に「患者の命を救いたい」と願う博愛精神の持ち主であり、その無垢な善意こそが周囲に未曾有のカタストロフィをもたらします。
彼女を取り巻くキャラクター陣も強烈な個性を放ちます。特に人気を集めるのが、生物兵器として製造された妹のベロニカです。両腕に仕込まれた鋭利な刃物で外敵を容赦なく解体する戦闘特化型の殺人狂でありながら、ふらんに対しては絶対的な忠誠心と家族愛を見せるギャップが、作品のダークな世界観に適度なポップさを注入しています。斑木博士が不在の研究棟を舞台に、人造人間たちが繰り広げる歪な家族劇もまた、読者を虜にする大きな魅力です。