二度寝を防いで即座に覚醒!睡眠科学が教える朝スッキリの秘密
起床直後に頭が重く、意識が朦朧とする現象は、睡眠医学において「睡眠惰性(スリープ・インナーシャ)」と呼ばれる。国立精神・神経医療研究センターの研究でも指摘されている通り、この状態は脳の前頭葉が完全に機能を開始するまでに時間がかかるために生じる。覚醒直後の脳は、いわば酒に酔った状態に近い。
カリフォルニア大学バークレー校の睡眠研究者マシュー・ウォーカー教授は、著書や講演の中で「体表温度と体内深部体温の差」が睡眠と覚醒の質を左右すると繰り返し強調している。日本睡眠学会の知見においても、朝の覚醒時には深部体温の上昇が不可欠であることが示されている。睡眠惰性を最小限に抑えるには、起床直後の体温上昇を意図的に促す刺激が欠かせない。