日本中を激震させた「あの言葉」の記憶――なぜ菅義偉の弔辞は時を超えて心を揺さぶり続けるのか
第2次安倍政権を7年8ヶ月にわたって官房長官として支え続けた菅氏。危機管理の現場で、あるいは極秘の政策決定の場で、二人が共有した時間は極めて濃密だった。政権の「顔」と「女房役」という関係性。
だが、あの場で語られたのは権力の内幕ではない。銀座の焼き鳥店で出馬を口説いた夜の出来事や、他愛のないプライベートな会話の記憶だった。裏方に徹し続けた男が最後に見せた素顔。そのギャップが、日本中の視聴者の胸を締め付けたのである。強いリーダーシップの陰には、常にこうした深い信頼関係が横たわっていたことを物語っていた。