体操王者・内村航平の離婚劇から4年――「内村 航 平 妻」をめぐる報道の狂乱と、浮き彫りになった現代夫婦のリアル
もうひとつ、世間の関心を集めたのが義母である内村周子さんとの関係性だ。息子への情熱的な応援スタイルで知られる周子さんの存在感は、ときに夫婦のプライベートな領域にまで影を落としていたとされる。「嫁姑問題」という泥臭いテーマは、ゴシップ誌にとって格好のネタとなった。
試合会場での応援席の位置関係や、家族間のやり取り一つひとつが邪推された。トップアスリートの「母親」と「妻」という、二つの巨大な感情がぶつかり合う構図。その狭間で千穂さんが感じていたであろう孤立感は、計り知れない。巨大な「内村家」のストーリーに組み込まれ、自らの意志や尊厳が霞んでいく恐怖。過激な報道合戦は、一家庭のプライベートな葛藤を過剰にドラマチックに演出してみせた。