平均年収はおかしい?高すぎる数値の罠と知られざる中央値の真実

平均年収はおかしい?高すぎる数値の罠と知られざる中央値の真実とは一体何なのか? 背景や要点を整理してお届けします。

数字の違和感に拍車をかけているもう一つの要因が、額面年収と手取り年収の差です。求人票や統計で使われる「年収」は税金や社会保険料が引かれる前の「総支給額(額面)」ですが、実際に銀行口座へ振り込まれる金額は大きく目減りします。

会社員の給与からは、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、所得税、住民税が天引きされます。手取り額の目安は額面の約75%〜80%程度です。

例えば、30代平均年収の手取り額を試算してみます。額面年収450万円の単身者の場合、年間の手取り額は約350万〜360万円程度となり、月々の手取りは約24万〜25万円(ボーナス年間約60万円と仮定)です。もし独身で都市部に暮らしていれば家賃や光熱費で固定費がかさみ、既婚で子育て世帯であれば教育費や住宅ローンが重くのしかかります。

「年収500万円」という響きからは裕福なイメージを持たれがちですが、実際の手取りは約390万円程度です。過去数十年にわたる社会保険料率の段階的な引き上げや各種控除の縮小が、手取りを圧迫し「額面ほど生活が豊かにならない」感覚を決定づけています。

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