耳をすませば天沢聖司のモデルと裏設定!実写映画10年後の真実とは
多くのファンを驚かせるのが、原作漫画とアニメ映画における設定の差異である。『耳をすませば』の原作は、少女漫画誌『りぼん』(集英社)に連載された柊あおいによる漫画作品だ。
実は、柊あおいが描いた原作の彼は、バイオリン職人ではなく「画家の卵」だった。絵を描くことに没頭する少年として登場していたのだ。これをスタジオジブリでアニメ化する際、宮崎駿が「より具体的で、立体的な手仕事の厳しさを表現したい」という意図から、バイオリン職人という設定へ大胆に変更した。また、登場する猫のバロンの扱いや家族関係の細部にもアレンジが加えられており、原作の瑞々しい少女漫画の空気感と、映画版のどこか泥臭い職人魂が融合した結果、唯一無二の名作が誕生したのである。