日本最古の聖地に潜む巨岩の謎!花の窟神社に宿る圧倒的ご利益
熊野灘の荒波が打ち寄せる七里御浜。その波打ち際に突如現れる巨大な陰陽の岩塊こそが、有史以前から信仰を集めてきた神奈備(かんなび)だ。神話において、国生みの母・伊邪那美命は火神である軻遇突智尊(カグツチ)を出産した際の火傷で命を落とした。悲嘆に暮れた人々が季節の花を供えて祀ったことが、この地の名の由来とされている。
『日本書紀』の神代巻には、伊邪那美命が紀伊国の熊野の有馬村に葬られた旨が明記されている。ユネスコ(UNESCO)の世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としても登録されているこの地は、日本の国土創生譚と地続きに存在する生きた遺跡なのだ。岩肌に刻まれた無数の風食穴は、まるで神話の神々が呼吸を繰り返してきた痕跡のようにも見える。