「女は頭が悪い」偏見のからくりとは?心理学と最新データで徹底解明
なぜ人は一度刷り込まれた偏見をなかなか手放せないのか。その答えは、認知心理学の知見にある。ノーベル経済学賞を受賞した認知心理学の権威ダニエル・カーネマンは、人間の思考プロセスを「直感的なシステム1」と「論理的・分析的なシステム2」の2つに分類した。
脳は極めて省エネルギーを好む臓器だ。未知の事象や複雑な人間性を理解する際、脳は無意識に「システム1」を起動し、過去のステレオタイプや簡略化されたラベルに飛びつく。ある一人の女性がミスをした際、直感的に「ほら見ろ、やっぱり女性は……」と結論付けるのは、この確証バイアスが引き起こす典型的な認知エラーである。システム2を起動して「個人の条件や環境、偶然のミス」を分析する手足を省き、脳が手抜きの判断を行った結果に過ぎない。