なぜ茶色?元祖伊香保の温泉まんじゅう、賞味期限と製法の秘密
業界の動向を見渡すと、温泉まんじゅうは地域経済の心臓部として極めて大きな役割を果たしている。業界団体の全国和菓子協会の調査でも示されている通り、全国の和菓子製造・販売業が直面する原材料高や後継者不足の波にあって、温泉地の店舗は力強い回復力を誇る。
この強さの根源は、温泉観光産業との密接なシナジーにある。宿泊客が温泉街を散策する動線上に湯煙と蒸籠(せいろ)のビジュアルを配置することで、圧倒的な購買意欲を喚起する。これぞまさにご当地銘菓・和菓子が持つ最大の強みだ。
近年では、北海道産小豆の単一品種(シングルオリジン)にこだわった餡や、地元のクラフトビール酵母を用いた発酵生地など、伝統を進化させた高付加価値なプレミアムまんじゅうが続々と登場し、地域ブランドの牽引役となっている。