納言みゆきが語る毒舌の裏と私生活の真相!芸人としての現在地
かつて日本中を席巻した「お笑い第7世代」の巨大な波。その渦中にありながら、薄幸(すすきみゆき)としての彼女は常にどこか醒めた目をしていた。キラキラとしたポップな若手芸人たちが脚光を浴びるなか、革ジャンに身を包み、居酒屋のカウンターの隅で愚痴をこぼすようなスタイルを貫いた。あれから数年が経ち、ブームという名の熱狂が引いたあとに残ったのは、確かな地肩を持つ実力者たちだけだ。
彼女は生き残った。生き残ったどころか、キャラクターの鮮度を落とすことなく、むしろ深みを増している。単に悪態をつくだけなら誰でもできる。だが、彼女の言葉の端々には、市井の人々に対する奇妙な温もりと、自身のだらしなさを包み隠さず差し出す潔さがある。自虐と他虐のギリギリの境界線を見極める嗅覚。それこそが、入れ替わりの激しい業界で彼女を唯一無二の存在たらしめている。