離職率ゼロの真相!本物のホワイト企業が見せる驚きの待遇と格差
人を大切にする経営の原点を語る上で欠かせないのが、元法政大学大学院教授の坂本光司氏が長年にわたり提唱してきた思想だ。坂本氏が主台となって設立された「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」は、株主至上主義に偏重する日本企業に対して強烈な警鐘を鳴らし続けてきた。
その象徴例として名高い長野県の寒天メーカー、伊那食品工業は、急激な成長を戒め、樹木が毎年少しずつ年輪を重ねるように着実に歩む「年輪経営」を貫いている。好況時にも無謀な拡大をせず、不況時にも絶対に社員の首を切らない。社員の生活基盤と家族の幸福を最優先する姿勢が、従業員の自発的な改善提案と高い製品品質を生み、数十年に及ぶ増収増益という驚異の業績へ結実した。利益は目的ではなく、社員を幸せにするための手段であるという同社の哲学は、現代のビジネス界でも色褪せない。