名勝負数え唄の真実!長州力と藤波辰爾が語り尽くす激闘の舞台裏
二人の激闘を語る上で、絶対的な太陽として君臨していたアントニオ猪木の存在を避けて通ることはできない。新日本プロレスという巨大な城の中で、猪木という絶対権力に対峙しながら、いかに自分たちの領分を切り拓くか。長州と藤波は、猪木のカリスマ性を認めつつも、その巨大な影を乗り越えようと必死にもがいていた。
猪木が仕掛ける過激な異種格闘技路線の裏で、プロレス本来のダイナミズムとスピード感を極限まで高めたのがこの二人だった。ライバルでありながら、猪木体制という厚い壁を打ち破るための共闘者でもあったという二重構造。この複雑怪奇な力学こそが、彼らの関係性をよりドラマチックなものへと昇華させた要因に他ならない。