老舗を襲う価格高騰と完全養殖の最前線!食卓のうなぎを守る攻防
天然資源への依存を断ち切り、食卓の未来を切り拓く切り札として期待を集めるのが、完全人工孵化による量産化技術だ。国が強力に推進する「ニホンウナギ完全養殖プロジェクト」は、2026年現在、実験室レベルの実証実験から大規模な実用化計画へと大きく舵を切っている。研究施設での独占取材で見えてきたのは、人工孵化した稚魚の育成率を飛躍的に向上させる新たな飼料開発の成功だ。
かつては孵化したばかりのレプトセファルス幼生が食べるエサの特定すら困難を極めたが、鮫の卵白などをベースにした特製フードの改良が進み、健やかに成長する個体の割合が急増している。関係者によると、2030年代の商業ベースでの安定供給を見据え、自動化された大型養殖プラントの建設構想がすでに始動しているという。天然捕獲に頼らない完全養殖ニホンウナギが一般市場に並ぶ日は、もはや遠い夢ではない。