カジサックが描く未来図、梶原雄太が仕掛けるエンタメ界の地殻変動
伝統芸能から劇場文化までを抱える巨大コングロマリット・吉本興業において、梶原が果たしてきた役割は極めて大きい。かつてはネットメディアへの進出に慎重だった組織の体質を、彼の実績と情熱が内側から動かした。現在、多くの若手芸人がデジタルエンターテインメントの世界で自由に自己表現を行える土壌があるのは、彼が自ら泥をかぶり、収益モデルと制作体制を確立した功績に他ならない。
劇場というリアルの場と、YouTubeなどのデジタル空間。その二つは対立するものではなく、互いを高め合う相乗効果を生み出せることを、彼は身をもって証明し続けている。ベテランの域に達しながらも、組織の旧態依然としたルールに安住せず、常に新しいプラットフォームの可能性を模索する姿勢は衰えを知らない。