巨富を築いた是川銀蔵の投資術!乱高下相場を制する「亀の三原則」
住友金属鉱山での大成功に先立ち、彼の名を市場に轟かせたもう一つの勝負が同和鉱業への投資だった。当時、非鉄金属市況の低迷により、同社株は見向きもされない底値圏に沈んでいた。市場参加者の誰もが悲観に暮れる中、是川は世界の銅需給バランスや為替動向を独自に分析し、市況の底入れを予見したのである。
「人が捨てるときに拾い、人が群がるときに売る」。この言葉通り、是川は圧倒的な逆張りで同和鉱業株を買い進めた。やがて国際市況の回復とともに株価は跳ね上がり、莫大なリターンをもたらした。相場において群集心理がいかに非合理的であり、徹底的な事実確認に基づく逆張りがどれほどの破壊力を持つかを、彼は身をもって証明してみせたのだ。