街のボックスは不要?スマホで完結する証明写真の撮影&印刷術
スマホ撮影で最も大きな失敗原因となるのは「手ブレ」と「顔に落ちる不快な影」だ。これらは高度な写真編集ソフトウェアを使わずとも、身の回りにある物理環境を少し整えるだけで劇的に改善できる。
撮影を行う際は、日中の自然光が斜め前方から差し込むレースカーテン越しの窓際を選ぶのが鉄則だ。直射日光は強烈な陰影を作り出し、表情を強張らせてしまう。ここで役立つ裏ワザが、A3サイズの白い厚紙やスケッチブックを膝の上に置くテクニックである。下からの自然なレフ板効果によって顎下の黒い影が消え去り、瞳の中に生き生きとしたキャッチライトが宿る。
また、マイナンバーカードのように10年間使われ続ける公的身分証では、過度な美肌フィルターは厳禁だ。過剰なスムージング処理は肌の立体感を奪い、プラスチックのような不気味な質感を与えてしまう。露出補正はプラス0.3〜0.7程度に留め、顔全体のトーンを一段明るく整える程度が、もっとも清潔感と信頼感を両立できる黄金比となる。