横田めぐみと金正日の真実|歴史の闇に隠された極秘外交の全貌

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冷戦の残影が色濃く残る東アジア情勢を一変させたのが、2002年9月に行われた小泉純一郎首相(当時)の電撃的な平壌訪問であった。周到に重ねられた極秘交渉の末に実現したこの首脳会談で、北朝鮮の最高指導者・金正日総書記はそれまで頑なに否定し続けてきた拉致の事実を初めて公式に認めた。工作機関の「暴走」という強弁を交えつつも、最高指導者自らが謝罪に追い込まれた背景には、深刻な経済難と体制維持のための対日関係改善という朝鮮労働党の切迫した事情が存在していた。

両首脳の署名によって結ばれた「日朝平壌宣言」は、国交正常化交渉の再開や経済協力の枠組みを提示した画期的な外交文書とされた。だが、そこで示された拉致被害者に関する安否情報は、日本社会に底知れぬ衝撃と絶望をもたらすこととなる。横田めぐみさんを含む多数の被害者が「死亡」と一方的に通告されたからだ。提示された杜撰な証拠や不自然極まりない説明は、日本国民の不信感を決定的なものにし、対北世論を一気に硬化させる契機となった。

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