豪ブレイキン「他の選手は?」レイガン選考疑惑の真相と国内実力派の今
読者が最も知りたい「オーストラリア国内に他の強い選手はいなかったのか?」という問いに対する答えは、「間違いなく、高度なスキルを持った実力派Bガールたちが存在していた」というのが事実です。
オーストラリアのブレイキンシーンは決して不毛の地ではありません。シドニーやメルボルン、ブリスベンを中心としたアンダーグラウンドシーンには、世界水準のムーブを繰り出すBガールが複数活動しています。その筆頭が、五輪予選の決勝でレイガンと直接対決したモリー・チャップマン選手(B-Girl Holy Molly / ホーリーモリー)です。
ホーリーモリーは、パワフルなフットワークと安定したダイナミックなスピン、音楽への高いシンクロ性を兼ね備えた、シーン誰もが認める国内トップクラスのBガールです。さらに、国内の主要バトルイベントで優勝経験を重ねていたB-Girl Hannah(ハンナ)やB-Girl G-Clefなど、正統派のハイレベルなブレイキンを体現する選手たちは確かに存在していました。
では、なぜ彼女たちではなくレイガンがパリへの切符を掴むことになったのでしょうか。そこには、技術の優劣だけでは語れない「大会当日のジャッジング」と「出場資格をめぐる現実的な障壁」が存在していました。