41年目の御巣鷹山が問う「全貌」 圧力障壁破綻の裏に隠された構造的欠陥と現代に届く空の安全の教訓
事故発生から40年以上が経過した現在、事故解析のアプローチは劇的な進化を遂げている。コンピューターの計算能力向上とAIアルゴリズムの高度化により、当時のデジタルフライトデータレコーダー(DFDR)やCVRのデータを再構成する動きが本格化している。
最新の数値流体力学(CFD)シミュレーションやデジタルツイン技術を用いることで、垂直尾翼脱落直後の空気抵抗や、油圧を完全に失った状態での左右エンジンの出力調整による操縦試行の挙動が、かつてない精度で可視化されつつある。これにより、従来の圧力障壁説と矛盾しない詳細な気流変化が解明される一方で、非定常な衝撃波の影など、従来モデルでは説明のつかない微細な変調も浮かび上がり、科学的再検証の試みは新たな局面を迎えている。