東京タワーの足元に広がる芝公園の隠れ絶景ルートと週末散策術
芝公園を訪れる最大の醍醐味といえば、間近に仰ぎ見る東京タワーの迫力だろう。構造設計の先駆者である内藤多仲が耐震・耐風の粋を集めて築き上げたその幾何学的トラス構造は、どの角度から眺めても美しい。しかし、観光ポータルやトリップアドバイザーなどのレビューで定番とされる正面広場は、記念撮影の人波で混雑することが多い。
落ち着いて眺望と撮影を楽しむなら、増上寺の裏手から公園4号地へと抜ける小径がおすすめだ。楠の枝振りが天然の額縁となり、近代的なタワーの赤い鉄骨を切り取る。さらに、人工の渓谷美を再現した「もみじ谷」の滝壺付近まで降りると、巨石と木々の合間からタワーの頂部がひょっこりと顔を出す。水音に包まれながら見上げる景色は、大都市の中心にいることを忘れさせるほどの没入感を与えてくれる。