亜鉛サプリで損してない?効果を激減させる最悪の飲み合わせと正解
吸収率を気にするあまり、用量を自己判断で増やす行為には別の重大なリスクが伴う。過剰な亜鉛摂取が引き起こす銅欠乏症だ。
腸管内に大量の亜鉛が流れ込むと、小腸上皮細胞でメタロチオネインと呼ばれるタンパク質が過剰に合成される。このタンパク質は亜鉛以上に銅と強く結合する性質を持つため、必須微量元素である銅が体外へ根こそぎ奪われ、結果として重篤な貧血や白血球減少、神経障害を招く。
厚生労働省が策定する「日本人の食事摂取基準」では、成人男性の推奨量を1日あたり約11mg、成人女性を約8mgとし、耐容上限量を35〜45mg程度に定めている。日本臨床栄養学会などの専門家組織も、通常の食事に加えて高用量のサプリを常用することの危険性を繰り返し警告している。飲み合わせを最適化して吸収率を高めれば、過剰な用量を摂取する必要はそもそも存在しない。