被告と被告人の違いとは?民事と刑事の決定的な差と報道のカラクリ

被告と被告人の違いとは?民事と刑事の決定的な差と報道のカラクリについての疑問解決ガイドをご紹介します。

刑事事件のプロセスにおいて、用語は段階に応じて厳密に移り変わる。事件が発生し、警察や検察の捜査対象となっている段階の人物は、法律上「被疑者」と呼ばれる。世間一般で言われる「容疑者」は、この被疑者を指すマスコミ独自の報道用語だ。

捜査を尽くした結果、十分な嫌疑があり処罰が必要であると判断した検察庁が、裁判所に対して公訴を提起する。この「起訴」という法的手続きが完了した瞬間に、被疑者の呼称は刑事訴訟法上の「被告人」へと切り替わる。起訴前と起訴後では、勾留の要件や弁護活動の枠組み、保釈請求の可否など、被疑者・被告人を取り巻く法的環境が激変する。

重要なのは、被告人となったからといって有罪が確定したわけではないという点だ。最高裁判所が確立してきた判例理論や国際人権規約に謳われる通り、刑事裁判には「推定無罪の原則」が厳格に適用される。有罪判決が確定するその瞬間まで、被告人は法的に無罪と推定される存在であり、国家権力の暴走から守られるべき主権者の一員である。

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