半蔵門再開発の影に潜むアスベスト汚染、解体現場の真相と防衛術

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石綿粉じんの最も恐ろしい性質は、吸い込んでから健康被害が顕在化するまでの「静かなる時間の長さ」にある。大気中に浮遊する微粒子状の石綿繊維は呼吸とともに体内へ侵入し、肺の奥深くに長期間留まり続ける。

代表的な疾患である悪性中皮腫や石綿肺、肺がんは、暴露から発症までに20年から50年という極めて長い潜伏期間を経るのが特徴だ。自覚症状がないまま年月が経過し、診断を受けた時点では既に病状が進行しているケースが少なくない。かつては建設現場の作業員を中心に発生していた職中毒と考えられていたが、都市部でのビル解体拡大に伴い、周辺環境へ漏れ出た粉じんによる一般住民への二次暴露リスクが強く懸念されている。

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