安藤忠雄が描く知の迷宮!こども本の森中之島の予約裏技と建築秘話
この施設は、世界的な建築家・安藤忠雄氏が自ら設計・建設費を全額負担し、大阪市に寄贈した稀有な公共建築である。「子どもたちに豊かな感性を育んでほしい」という純粋な情熱から始まったプロジェクトには、安藤氏ならではの妥協なき設計思想が息づく。
建物のアイコンとしてテラスに鎮座する巨大な「青いりんご」のオブジェ。これは米国の詩人サミュエル・ウルマンの詩『青春』をモチーフにしたものだ。「青春とは人生の或る期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ」――未熟で青くとも、挑戦し続ける限り人は青春を生きられる。そんな痛烈なメッセージが、鮮烈な青緑色の立体として中之島の空に刻まれている。
内部に足を踏み入れると、3層吹き抜けの大空間が広がる。壁一面を覆う木製本棚と、冷徹なコンクリートの対比。天井のスリット窓から差し込む自然光は刻一刻と表情を変え、静けさの中にダイナミズムを生み出す。これぞ安藤建築の真骨頂といえる図書館建築の傑作だ。