アイドルが手ブラに挑む決定的理由とは?歴代名作と露出の境界線
日本のグラビア史を振り返ると、手ブラという手法は常に時代のエポックメイキングな出来事と結びついてきました。その原点として語り継がれるのが、1991年に社会現象を巻き起こした宮沢りえさんの写真集『Santa Fe』です。当時18歳だったトップアイドルが披露したヌードと自然体な手ブラは、150万部という前人未到のメガヒットを記録し、「アイドルのヌード=タブー」という既成概念を完全に打ち破りました。
平成に入ると、グラビアアイドル黄金期が到来します。90年代後半から2000年代にかけては、イエローキャブ所属のタレントたちを中心に、豊満なバストを強調するダイナミックな手ブラが定番スタイルとして定着しました。この時代は主に男性読者の購買欲を刺激するエンタメ性の高い演出が主流であり、グラビア界における登竜門としての役割を果たしていました。
2010年代以降、この潮流は再び「アート性とリアリティの融合」へと舵を切ります。AKB48グループの台頭によってアイドルの写真集ラッシュが巻き起こる中、前田敦子さんや大島優子さん、指原莉乃さんらが写真集のなかで披露したカットは、過激さよりも物語性を重視したものでした。旅先のリラックスした空気感のなかで切り取られた一瞬として手ブラが描かれるようになり、グラビアにおける表現の幅は劇的に広がっていきました。