阿部寛の原点とメンズノンノ伝説!カリスマから世界的名優への軌跡
1980年代半ば、日本のファッションシーンは地殻変動を迎えていた。その震源地にいたのが、中央大学在学中に「ノンノ・ボーイフレンド大賞」で優勝を果たした若き日の阿部寛である。1986年5月の創刊号から43号連続で表紙を飾り続けた記録は、今なお出版界の金字塔として語り継がれている。
当時の誌面作りに携わったスタッフの間では、今も伝説的な逸話が残る。規格外のプロポーションゆえに、当時の国内ブランドが用意したサンプル衣装の丈がことごとく合わず、スタイリストが現場で裾を調整しながら撮影を敢行したという。異例のプレッシャーのなかでも、カメラの前に立てば完璧なポージングで服の魅力を最大限に引き出す。そのプロ意識の高さは、モデルの枠をすでに超えていた。
街を歩けば黄色い歓声に包まれ、彼が身につけたジャケットやコートは翌日には店頭から姿を消した。まさに時代のイコンだった。