佐藤愛子の壮絶な家系図を徹底解剖!名作に隠された破天荒な血脈
数々の修羅場をくぐり抜けてきた彼女の筆は、老境に入ってさらに研ぎ澄まされた。小学館の雑誌連載から生まれたエッセイ集『九十歳。何がめでたい』は、時代の風潮や世間の甘えを痛快に一喝する切れ味で空前の大ベストセラーを記録。出版業界を大きく揺るがす社会現象となった。
忖度だらけの現代社会において、己の弱さも老いも赤裸々に晒しながら、世の不条理を笑い飛ばす言葉の力。読者が彼女のエッセイに熱狂するのは、その背後に一族の凄絶な歴史と、借金地獄を生き延びてきた本物の覚悟が息づいているからだ。「何がめでたい」という痛烈なフレーズの奥底には、過酷な運命と真正面から取っ組み合ってきた者だけが到達できる、深遠な人生哲学が横たわっている。