噂の怪現象に迫る特別検証 白倉トンネルに潜む戦慄の真相とは
こうした現実に存在する不気味な空間は、クリエイターにとっても格好のモチーフとなってきた。日本の心霊ホラー・オカルト映画は、特有の情念と閉塞感を表現する舞台として、しばしば隧道や廃村を選び取る。
東映株式会社が手掛けた映画『犬鳴村』に代表される作品群は、実在する心霊スポットや都市伝説を物語の核に据え、観客の恐怖心を刺激することに成功した。東映の映画プロデューサーとして数々の話題作を牽引してきた白倉伸一郎氏らの手腕に見られるように、現実の怪異譚をスクリーン上のフィクションへ昇華させる技術は、日本のホラー文化を世界的な水準へと押し上げた。現実の恐怖とフィクションの境界線があやふやになる瞬間こそ、オカルトエンターテインメントの醍醐味と言える。