重症円形脱毛症を克服へ!オルミエントの効果と保険適用の全貌
JAK阻害薬は免疫の一部を抑えるため、感染症に対する生体防御能が一時的に低下するリスクを伴う。臨床試験や市販後調査において最も頻度の高い有害事象として報告されているのが、帯状疱疹や単純ヘルペスなどのウイルス感染症、上気道感染、毛包炎(ニキビ様の皮疹)である。
投与前には徹底したスクリーニングが不可欠だ。特に注意を要するのが結核の既往や潜在感染、B型肝炎・C型肝炎ウイルスの保有状態である。免疫抑制によってこれらの病原体が体内で再活性化するリスクを排除するため、胸部X線検査やインターフェロンγ遊離試験(T-スポットやクォンティフェロン)、肝炎ウイルスマーカーの事前確認が全例で行われる。
投与開始後も定期的な血液生化学検査が欠かせない。血中脂質(コレステロールや中性脂肪)の上昇、肝機能酵素(AST/ALT)の変動、腎機能指標や血算の推移を細かく観察する。万が一、発熱、強い倦怠感、片側の神経痛を伴う発疹などが現れた場合は、直ちに服用を中断して主治医に連絡するリスク管理手順を患者自身が熟知しておく必要がある。